センター対策は、トライアルで
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予備校にも通っていないし、模試も受けない受験生は、自分の学力を確かめる回数が少なすぎます。
予備校の場合は、年間何十万もの授業料をとってやっているわけですから、そうやって毎月テストして生徒に現実を突きつけてくれます。
しかしそうでない受験生にはそういうサービスを提供してくれるところはありません。
ですからそう言う場合はもう、自分で自分に現実を突きつけるしかありません。
つまりセンター試験レベルの問題を用意し、それを日時と場所を決めてやってみるのです。
そろそろ書店には、新年度版のセンター試験過去問集が並び始めましたが、それを利用して自分の実力を測るのです。
一度も見たことのない問題を用意し、それで自分がどのくらいの点数が取れるかを、毎月確認するのです。
これをセンター試験トライアルと呼ぶことにします。
トライアルは、特別な日時に、特別な場所でやらねば全く意味がありません。
何月何日の午前九時から図書館で、とか、問題やマークシートもちゃんとコピーして、実際に塗りつぶして採点する、とか、可能な限り本番に近い形でやらねば、何の意味もありません。
模試などを受験してみるとわかりますが、マークシートを塗りつぶすにも、様々なコツが必要なのです。
そして解くときは、必ず実際の制限時間より短い時間で解いて、試験会場で問題を解く緊張感分を加味して測って下さい。
できれば解く場所も、いつも勉強している場所ではなく、図書館とか、図書室とか、そう言った場所でやってみて下さい。
トライアルの間隔は、最低月一回です。
毎月トライアルして、実力を確かめろ
受験する科目は最低月に一回ずつは、必ずやって下さい。
英語や数学などの主要科目は、二週間に一回くらいでも構いませんが、とにかく受験する予定の科目は全部、月に一回トライアルを行って実力を試すようにして下さい。
センター試験の過去問集をすでにかなりやってしまっている場合には、これを再びやってもトライアルになりませんから、別の問題集を使う必要があります。
たとえば駿台文庫にセンター実戦問題集というのがあって、センター試験を模した問題が8回分載っています。
が、これは実は、前年度の駿台の校内向けの模擬テストなどを収録したものです。
前年度に校内で実施した模試の問題を本にして、テスト制作費用を回収しているわけですが、これを利用して自分の現在の実力を測ってみて下さい。
(1)基礎的な勉強 ▼(2)センター対策の参考書・問題集 ▼(3)定期的に過去問でトライアル・現状の実力を把握 ▼(4)弱点の発見・検討 ▼(1)または(2)に戻る毎回85%以上の点数が取れれば、本番でもたぶんかなりいい点が取れるでしょうし、50%未満なら圧倒的に勉強量が足りませんから、勉強時間を百倍くらいに増やして下さい。
そうやって自分の問題点を、明らかにしていって下さい。
気をつけねばならないのは、間違っても普段の勉強で、過去問を使わないということです。
過去問をダラダラ解いて、それで「解ける」と思っている受験生は、失敗することになるでしょう