フェイズ勉強法の掟
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フェイズという考え方は、期間で区切るものではなく、状態で区切るものです。
たとえば、泳ぎを教えることを考えましょう。
実際にスイミングクラブでどのようなフェイズ分けをしているかはわかりませんが、水泳関係のサイトを参考にすると、おおよその段階はこんな感じです
★泳げるようになるためのフェイズ★1. 水に慣れることから始め、水泳の基礎( 姿勢・キック)を練習します。こんな風に、目的や目標をハッキリ分けてトレーニングを行い、目的や目標が達成できたら次のフェイズに進むというというのが、フェイズという考え方です。
2. クロールの基礎から「息継ぎ」までをゆっくりと練習していきます。
3. 目標50m 完泳!4. より長く・より強く・より速く泳げる様に練習!5. 目的は自己記録の向上& 大会への参加! 競泳にチャレンジ!
ですからそれぞれのフェイズの目標を達成せずに、次のフェイズに進むことは、本当はできません。
水を怖がっている状態で、フェイズを一つとばして50m 泳ぐトレーニングに進んだり、大会にエントリーするのが無茶なことは、誰にでもわかるでしょう。
泥縄では、合格出来ません。
けれども受験生というのは、そう言う風に残り時間から逆算して、今やることを決めがちです。
フェイズ毎の目標をクリアして次のフェイズに進むという考えで勉強していないから、その結果、何がよくわからないのかすらわからない状態で、センター試験や本試験に望むという羽目に陥ってしまうのです。
ですから先ほど大まかな時期は示しましたが、勉強のフェイズを期間で区切るのではなく、現在のフェイズの目標を達成しているかを考えて、次のフェイズに進んでよいかどうかを判断してください。
受験というデッドラインが決まっていても、必死でフェイズ毎の目標を達成してから、次のフェイズに進んでください。
東京と大阪にある、低偏差値の学生でも医歯薬理工系に進学させてしまうというふれ込みの全寮制のR予備校という予備校では、入学時に英単5000 という単語・熟語集を配布して、四月はそれを覚えることだけに集中するのだといいます。
もちろん一度にそれだけ覚えても、どんどん忘れていきますし、実際その予備校から東大や医大に合格した人の体験談などを読んでも、その単語集をずっと持ち歩いて勉強して、入試一ヶ月前にようやくこの5000 をマスターしたと言いますから一種の通過儀礼のようなものです。
が、一度でも単語を覚えてから次のフェイズに移るのと、曖昧に通過して次のフェイズに移るのとでは、後の勉強への影響が天地の差ほどになりますからバカにできません。