合格英単語600・英熟語300がなぜ良いか
更新日:
「センセー、熟語を300、例文で丸ごと覚えるって言うのはわかったけど、学校で買わされた単語集を先に覚えちゃ、ダメなの~?
」ダメです。
少なくとも今、英語を苦手としているなら、やってはいけません。
学校で買わされる単語集というと、システム英単語だとかターゲット1900でしょう。
でもシス単やターゲットでは、収録語彙数が多すぎます。
また合格英熟語300や合格英単語600と比べても、根本的に考え方が異なります。
これが実は英語が苦手な受験生にとって、最大の難問なんです。
失敗するワナと言ってもいい。
「でも、600と1900を比べたら、1900コある方がトクじゃない?
」それは錯覚です。
得どころか、大損ですよ。
第一、そんなにたくさんすぐ覚えられる人は、少数派です。
日常生活で英語を使う必要がある人ならともかく、そう言う必要がない人が英単語をたくさん覚えても、ドンドン忘れていきます。
なぜなら人間の脳というのは、生存に必要なことはしっかり覚えますが、そうでないことはドンドン忘れるようにできているからです。
そうなると、1900語覚えるのに費やした時間や復習に費やす時間は、まるまる損。
つまり、こんな単語集にまともに取り組んだら、ホントに大損です。
入試に失敗します。
「え~、そうなの~?
!」何度も言いますが、合格するためのバウムクーヘンの一番内側の輪っかは、しっかり作らなければならないんです。
なぜなら、それを土台にして、受験勉強を進めていくわけですから。
そしてそのためには、何度も何度も復習する必要があるのですが、シス単やターゲットでは、たとえ覚えられたとしても、復習に時間がかかり過ぎるんです。
忘却曲線
ミキちゃん、忘却曲線というのを、知っていますか?
「ぼうきゃく...、何?
」忘却曲線です。
ウィキペディアから、記事を拾ってみましょう。
忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)は長期記憶の忘却を表す曲線である。「これって、よ~するに、覚えたことの忘れ方ってこと?
心理学者のヘルマン・エビングハウスによって導かれた。
エビングハウスは自ら、子音・母音・子音から成り立つ無意味な音節(例えばrit,pek,tasなど)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いた。
20分後には42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後(7日間後)には77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却し、21%を覚えていたウィキペディアより抜粋。
」まあそうですね。
この実験では、無意味な文字の組合せの単語を覚えて、その単語をどれだけ覚えているかを調べたものです。
これをみると、1週間後には75%以上。
1ヶ月たつと、80%は忘れてしまうんですね。
「ええーっ、そんなに忘れちゃうのぉ~?
!それじゃ、一生懸命覚えても意味ないじゃん!」そうです。
意味ないですね。
だから、そんなに覚えるなって言っているわけです。
記憶するって言うことは、忘れるってこととの<戦い>です。
1900語もある単語集の単語を記憶するというのは、1900コの敵と戦うってことです。
さらに熟語も500とか1000コ覚えろって言うわけですから、無茶苦茶です。
難関国公立大学に合格するには、5教科勉強しなければなりません。
覚えなければならないことは、英単語以外にも山ほどあるんです。
なのに英単語とムダな闘いをしていたら、合格するモノも合格できなくなります。
センセーの言ってることが、ちょっとはわかってきましたか?