9月からやる問題集(1)やさしい理系数学
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「9月からは、ヨコの勉強に移行するっていうのはよくわかったけど、じゃあ、ウチは具体的に何をすればいいわけ?
」そうだね。
大雑把に言うと、
- 英語は、英文和訳と和文英訳、+受験する大学の傾向問題。
- 数学は、ハイレベル問題。
- 国語は、記述問題と、古文・漢文、
これらをやる。
基本的に、全部記述問題だ。
ミキちゃんの場合は、京大農学部を目指しているわけだから、英語は英文和訳と和文英訳をみっちりやればいい。
京大の場合は、英文和訳と和文英訳しかでないからね。
逆に東大タイプの大学を受ける場合は、英文和訳・和文英訳の他にもリスニングや要約問題、空所補充、自由英作文などの準備が必要だ。
受験生は、自分の受ける大学の過去問と合格最低点を調べて、どこで何点取ればいいのか計算して、勉強のプライオリティ(優先順序)を決めればいい。
「数学は?
」
数学は、新数学スタンダード演習を復習しつつ、他の問題集をやる。
センセーがイイなと思っているのは、河合塾の<やさしい理系数学>だね。
「この問題集、『やさしい』ってかいてあるけど、大丈夫なの?
」やさしいって書いてあるけど、やさしい理系数学はそこそこ難しいよ。
なにしろまず理系の問題集だし、中堅国公立大学のレベルだね。
東大や京大など旧帝大の問題も、いくつか載っている。
「ふーん、で、この問題集の何がいいワケ?
」この<やさしい理系数学>のいいところは、問題数を少なく絞って、解答例を充実させていることだね。
例題数50、演習問題130と、比較的問題数が少ないけど、解答がスゴい。
なにせ、たいてい、複数の解法が載せてある。
4通りの解答例が載っている問題もたくさんある。
いろんな解き方で問題を解いてみるというのは、とても大事だ。
本のタイトルは<やさしい>とあるけど、中身は骨太だ。
京大農学部だったら、6問中3問完答でも十分合格できるから、この問題集をしっかりやれば十分だ。
新数学スタンダード演習と併用すればいい。
一方、医学部とか、東大・京大の理学部や工学部を目指すなら、同じ河合出版の<ハイレベル理系数学>がオススメだね。
このハイレベル理系数学もさっきの本と同じ問題数で、解答も複数載せてあるので、とても勉強になる。
大学入試攻略数学問題集
他の科目の勉強が遅れてて、数学に割く時間があんまりないなら、河合塾の年度別問題集をやるというのもイイ。
大学入試攻略数学問題集を最初にやればいいと思う。
これはさっきの半分くらいの問題数だけど、最新の入試問題だけで構成されてるから流行が分かる。
全体の雰囲気が分かれば、後々の勉強にも役立つから、この本は意外に使えると思うよ。
網羅性に関してはちょっと劣るけど。
あとは、受ける大学や学部によって、マスターオブ整数とか、解法の探求・確率とか、やればいいかな。
マスターオブ整数は、数学が好きなら、高校1年生からだってできる内容だから、やっておいて損はないと思うよ。
ただし数学が好きでない人は、絶対にやらないこと!気が狂うかも知れないし。
数学に関しては、そんなところかな。