大学受験に偏差値が関係ない理由とは

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「じゃあなぜ高校受験の時は、偏差値・偏差値って言ってたの?
」それは公立高校の入試が、都道府県ごとに同一問題で行われるからです。

 

最近は、公立トップ校のみ独自問題で試験を行うようなところも増えてきましたが、普通は都道府県ごとの同一問題で入試が行われます。

 

となると、同じ形式の試験の上位の成績の人から、地域の上位校へ順番にわりふって行けば、うまくみんな合格させることができるわけです。

 

図で表すと、こんな感じですね。

 

(もぎ試験での偏差値が高い受験生)  → (志望者の偏差値が高い学校)(もぎ試験での偏差値が中くらいの受験生)  → (志望者の偏差値が中くらいの学校)(もぎ試験での偏差値が低い受験生)  → (志望者の偏差値が低い学校)同一試験で入試を行う場合、こういうふうにもぎ試験の偏差値を指標にして進路指導を行えば、不合格になる生徒の数を減らすことができるんですね。

 

『●●高校を受けたい』という生徒の偏差値を見て、その高校の偏差値レベルと比べたときに、全然下だったら、もっと下の高校を薦めれば、その生徒が不合格になる確率が減るわけです。

 

それでも受けたいという事であれば、「相当勉強しなければ、受かりませんよ」と言えば本人責任ですから、先生も楽です。

 

生徒の方も、頑張るか志望を下げるか自分で選択するわけですから、結果がどうあれ納得できます。

 

つまり偏差値を使うことによって、公立高校受験の場合は、「最大多数の最大幸福」が実現できるわけです。

 


偏差値はほとんど役に立ちません

ところが、大学受験のように、試験問題が学校によって全く異なるような場合は、偏差値はほとんど役に立ちません。

 

なぜかというと、試験問題の傾向がちがうのは、スポーツのルールがちがうのと同じだからです。

 

ルールが違うと、戦い方も違います。

 

たとえばサッカーとラグビーみたいなもんです。

 

サッカーもラグビーも、フットボールと呼ばれます。

 

アメリカン・フットボールもオージー(オーストラリアン)・フットボールも、フットボールですね。

 

これらは元々サッカーから分かれていったスポーツですが、同じフットボールと呼ばれていても、試合の様子は全然違います。

 

勝つために必要とされる体力、テクニックや戦略なども、かなり異なります。

 

「ふーん、そーなの~?
」サッカーは、どちらかと言えば長身でスラッとした体型の選手が多いでしょう?
一方ラグビーは、体格がガッチリした大柄の選手が主流です。

 

これはボールを持った選手に、タックルしてもいいからですね。

 

オージーボールはその中間くらいですけど、アメリカン・フットボールなんかになると、ポジションごとにそれぞれ体格が違っています。

 

なにせアメフトの場合は、ボールを持っていない人をブロックしてもいいし、最初の位置よりうしろからならパスを前に投げてもいいので、ブロック役やボールを持って走る選手はガッチリした人、パスを投げる人やパスをキャッチする役の選手はすらりとした人、と言った感じで、いろんな体型の人が必要になってくるんです。

 

テニスと卓球(テーブルテニス)、バレーボールなども、同系統のスポーツですが、やはり試合や必要な体力、テクニックなど、全然違いますよね。

 

「あ、それならわかる!」


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